花を贈る

72620_479442795449542_1109624295_n

 

 

もう20年以上お世話になっているご夫婦は

少し年上で、とても素敵なご夫妻。

 

自分はどう暮らすか、暮らしたいか

働くこと 家のこと 住まうこと

動物と暮らすこと おしゃれのこと

たくさんの経験値と 人に影響されない凛とした価値観で

接しているだけで、目から鱗が落ちるようなことがいっぱいあって、

大人になってから私の生き方に素敵な影響を与えて下さった大事な方達。

 

「お金があろうがなかろうが、変わらない っていうのが

本当に上等な人間じゃない?」とか

「一緒に暮らせるかどうかは、温度だよ。」とか

私の中にはいくつも旦那様語録、奥様語録があるのですが

ご夫妻の潔く、楽しげな人生哲学と

とても真似の出来る気がしないスマートな暮らしぶりに

いつもたっぷり刺激を受けて

たくさんのことを教えていただいているのです。

 

先週末、ちょっとした打ち合わせを

我が家で行うことになりました。

そのときに奥様からはワインと

超絶美味だったロールキャベツを

ご主人からはお花をいただきました。

 

 

実はその前の週末に

ご夫妻の週末ハウスに伺ったときにも

市場で選ばれた白水仙の花束を

家につくと真っ先にガラスの花瓶にいけて

外のテラスのテーブルに ぽん、と置かれたのはご主人でした。

数時間の滞在予定だったのにですよ。

コーヒーを楽しむテーブルに、まず花を。

数時間後にはその水仙の花束は

また新聞紙に包まれて車に積まれておりました。

 

もう、深く深く感じ入っていたのですが、

今週はこの花束を「彼が選んだのよ」っていただいて

また 感動。

 

花を持っていこう と発想すること

あの人には、これがいい、と迷いなく選べること

気負いなく、さりげなく、女性に花を贈れること

そんなことが嫌みなくスマートに出来る男性が

今の日本にどれだけいるんだろう。

食卓には花をって誰かに言うんじゃなくて

自分がその方が気分がいいから飾る。

それも、もう無意識に、レベルで。

文化のある暮らしというのは、

生活の中で紡がれるものなのだなぁ。

 

素敵に前を歩いて下さる方たちの存在は

本当に貴重です。

「次はあなたたちが、次の世代にしてあげればいいのよ」って

絶句するほどの高いハードルですが、

ひとつでも、ふたつでも、

いただいている有形無形のものを

誰かに手渡せるひとになりたいと願うことが

もう、すでに大事なモチベーションとなっていて。

 

何色か分からなかったフリージア。

2色入っているからね、という2色の花が

今きれいに咲いている我が家です。

«  |  »
pagetop
©2024 PCI