場を作る

 

有元葉子さんの著書で読んで

大事にしていることはたくさんありますが

その中のひとつに

 

”台所には台がなくっちゃ。

何も置いていない台を用意すれば

スムーズに作業が進みますよ”

 

というような記述があります。

 

キッチンに立って料理をしている時に

所狭しと食材や道具を広げて

鍋を抱えて右往左往すると

その文章をいつも思い出します。

 

そしてお客様をお呼びしているような時には

意識して、「台」を準備するようになりました。

これはキッチンの中の場所の話。

 

今、クローゼット部屋を作ろうとしていて

(遅々として進みませんが)

一番に設置したのがアイロン場所です。

 

アイロンをかける という作業。

アイロン台を出して

アイロンを出して

当て布を出して

水を入れて

アイロンが終われば全部片付ける

 

こまめにかけるには

あまりに手順が多すぎて

実のところずっと苦手な家事でした。

 

すぐにアイロンがかけられて

後片付けも簡単な方法を考えて

常にアイロンを出しておける場所が

とても欲しかったのです。

 

何と何を組み合わせて

どんな風におしゃれして出かけようか?

 

っていうその前に

その服がしわくちゃじゃ

話にならないでしょう?っていうのが

いつもどこかにあるんですよね。

 

若いうちはそれでも

ちょっとくらい大丈夫だったのかな。

 

肌もしわくちゃで(笑)

髪も艶が無くなってきてるから

服までしわくちゃだと

鏡の中の自分は本当にみすぼらしい。

 

そう思うようになってから

こまめにアイロンをかけるようになりましたが

まぁこれが結構面倒。

 

それでも頑張ってると

アイロンしたばかりの服を着て出かける

気持ち良さに病みつきになりました。

 

何よりも、ちゃんとしたよって

自分に言えることが私にとっては

大事なのかもしれません。

 

服もね、よそ行きの顔つきになります。

頑張ってきれいになったよって顔した服に

助けてもらって出かける感じです。

 

特にこの衣替えの季節には

小さくたたんでキューっと

入れてあったものを出して

シワを伸ばしながら

蒸気を繊維の間に通していくと

大好きな服たちがただいまって

クローゼットに戻って来てくれるような

気がしたりします。

 

だからね、どんな風ならいいかしら?と考えて

アイロンのための場所を作りました。

 

窓のそばで自然光が入る場所

横に長いテーブルで

長いスカートやパンツでも

あまりストレスにならずに広げられる

スペースを確保。

木の天板の上に、使い古したバスタオルを

平らになるように重ねて

木綿の厚めの平織りの布を

一番上に被せました。

 

アイロンは出しっ放しだけど

母に叱られて

コードは抜くようにしました。

当て布と、コロコロもそばにおいてあります。

 

毎朝着ていく服を広げて

アイロンかけてます。

とても、気持ちいい習慣を

作ることができたのは

それを可能にする場所を作ったから。

 

とりあえず荷物を放り込んでおく

ぐちゃぐちゃになってたスペースの一角。

この部屋をめぐるプロジェクトは

まだまだ途中だけど

着る、装う、に関わるものを中心に

格納し、手入れし、作るような場所を

作りたいと夢想しています。

 

でも全ては妄想から

スタートするのですよね。

 

撮影する場所

お客様に来てもらうための場所

展示会や販売会をできるような

飲んだり食べたりもできるような場所

 

そういう場所を作りたいとイメージして

今の事務所を見つけました。

ボロボロの状態から

みんなの力を借りながら

随分きれいにして来ました。

まだまだイメージには遠いのですけれど

諦めることなく少しずつ

近づけていこうと思ってます。

 

というこの事務所を

お客様にも共有したく

最初の企画として

スタイリスト久保原恵理

+OFFICE PCI TOKYO

PCI MARKET」 開催します。

 

 

詳細は上記ページでご確認くださいませ。

そんなに大げさに語られてもねって

思われちゃうかもしれない

小さなスペースですけれど

皆様のお越しを

心からお待ちしております!

 

本日もお越しいただき

ありがとうございます。

今も最前線で戦ってくださっている

世界中の医療従事者の皆様に

心からの感謝を!

 

 

 

 

 

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