鍋割山

 

今年に入って初めての

本格的な登山は、

12月に入ってからでした。

コロナが大きな原因ですが、

アウトドアなら、

いいんじゃない?という

気持ちは大いにありながら、

少し登山から離れる期間が

長くなると途端に体力面が

不安になってくる年齢。

離れれば離れるほど、

行きにくくなるという悪循環で、

ひょっとするとこのまま

登れなくなったりして、という

予感が頭をよぎったりもしていました。

と偉そうに語れるほど、

がっつり登っていたわけでもなく、

まぁ中途半端に初心者だった

というのもやめてしまう方向へ

たやすく流れそうになった

理由のひとつです。

 

ところが、スタッフの女性がひとり、

急に登山を始めると言い出しました。

仲のいい友人たちに

ずっと誘われていて、

一回行ってみることにした、とのこと。

そして、まずは高尾山に

登るんですっていう話から、

登ってすごくよかったから

また来週も行きます!

なんて話を楽しそうにしてくれて、

彼女は私が少し登ってたのも

知っていたから、いろいろな

話をするようになりました。

 

話しているうちに、

なんだか登りたい気持ちが

少しずつ出て来ました。

まずは高尾山からねと、

思ったのが先月のことです。

その話は、先月書きましたが、

思ったよりも楽に登れたことで

少し足腰が強くなった実感があり

嬉しくなって、高尾山に登った!と

登山仲間に報告したら、

またみんなで登ろう、

ということになって

決まったのが今回の鍋割山。

 

スケジュールだけ決めて、

情報を集めたのは

直前だったのですが、

読めば読むほど、

結構キツそうな

コースじゃないかとビビります。

コースタイムも登りが3時間半、

下りは2時間半 と

休憩を入れなくても6時間コース。

大丈夫か私。

 

大倉ルートで登ることに

なっていたので、

車で四人で向かいました。

5時に自宅をスタート、

順番にメンバーと合流しながら、

東名高速東京インターを

入ったのが5時半くらいでしょうか。

 

大倉バス停そばの

大倉駐車場を目指します。

6時半くらいに到着(早い!)。

ところが、すでに満車の表示。

えええええ!!!!?どうする?と

うろたえながら、

そのまま少し登って行くと、

左手に人影が。

なんとこっちこっちと

呼んでくださっています。

空きスペースを利用して、

車を停めさせてくださるようです。

かなり広いスペースで、

何台も車が並んでいます。

そして、なんと500円という

低料金で停めさせて

いただくことが出来ました。

予定していた駐車場は800円。

超ラッキーではないですか!?

 

ということで、気を良くして、

準備を整え、

大倉バス停のトイレにて

トイレも済ませ、いざ、鍋割山へ。

 

最初はのどかで緩やかな道を

延々と歩きます。

とても楽しく、

山の中の空気や紅葉を眺めて

約1時間半、

水のボトルがたくさん置いてある

噂の場所に着きました。

これをボランティアで

担いで登るのか。とはいえ、

鍋焼きうどんを山頂で

食べさせていただくのだし、と

2リットルボトルを

ザックに入れます。

お…重い。大丈夫か私。(2回目)

 

とはいえ、この時点では

まるっきり余裕だったので、

行けそうな気がしてたのですよ。

えぇ。

(これが大きな間違いでした。)

 

ここからが本格的な登りになります。

急登が延々と続きます。

登りきった先に青空が見えて、

あそこが頂上か、と思わされること数回。

え?まだ?と思って右手を見ると、

また延々と階段が続く、という

死にそうな時間が続きます。

 

途中で仲間には早々に、

先に行ってくれ、

そして並んでくれ、

私の分も鍋焼きうどんを

注文しておいてくれ、と

願いを託し

(鍋焼きうどんは、数量限定。

30分くらい並ぶらしい。

&売り切れる時間が読めない。)、

ありとあらゆる人に

お先にどうぞ、と道を譲り、

亀の歩みのごとく1歩1歩

下だけを見て登ります。

今回はマジで無理かもと

思いましたねーほんと。

 

最後の坂の手前まで

迎えに来てくれた

神様のような仲間の男性が、

ザックは僕が運びますから、と

言ってくださったのに

甘えてしまった。

これじゃ自力で上がったことに

ならないんじゃ とか

考えるんじゃねぇよ、と

余裕のないあたくし。

 

実は右のふくらはぎが怪しく

痙攣を起こしそうになっていて、

ギリギリだったと思う。

登り切って、荷物下ろして、

靴を脱いで、マッサージして、

どうにか治まってくれたから

良かったけど、

マジでやばかったと思います。

 

他の皆さまは3時間半、

私は4時間で登頂。

30分遅れて着いたので、

なんとすぐに、

並んで下さってた

鍋焼きうどんの順番が。

熱々のおうどんを

いただくことが出来ました。

 

 

富士山と鍋焼きうどん。

(同行者の方のお写真拝借しました。)

素晴らしいお天気だったの!。

 

鼻水流しながら、

ゼイゼイ言いながら、

余裕なんて一ミリもない

登ってる途中にも、

”着いた頃にはもう、

おうどん冷めてるかもなぁ(ちっ)” と

思ってたので夢のようでした。

皆さま、本当に

ありがとうございましたぁ!!!

 

帰りは登って来たルートを

そのまま戻りました。

あんなに苦労して登った道も、

降りるとなると呆気ない、と

思ってたのもつかの間。

やはり急登は下るのも

結構ハードで膝にきます。

延々とうんざりするほど

長い長い坂+階段を降り、

ようやく水のボトルを詰め込んだ地点へ。

2リットル持って上がるとか、

お前は本当に、やめとけって

感じでしたねぇ。何様?

大反省であります。

 

さぁここからは楽な道だよ、と

思ったのもつかの間 (again)。

1日歩き続けた足には、

ここからの1時間半は

なかなかの苦行でした。

自然とみんなが無口になる。笑。

 

それでも、どうにかこうにか、

大倉バス停まで戻りました。

最後の舗装道路脇には

野菜畑が広がり、

立派なキャベツ!大根!里芋!と

言いながら歩いていると、

そこここに無人販売所が。

近所のスーパーでは

ついぞ見かけないサイズの

大きな大きなキャベツが1個 100円!

今回のお土産決定です。

 

車に戻り、ひと息ついて、

近所の日帰り温泉施設を検索し、

一番近くのお湯処に行きました。

露天風呂にゆっくり浸かり

座湯では魂を飛ばし

天国のような気分を味わいました。

 

湯上がりにはビール、と

いきたいところですが、

行きは運転していただいたし、

皆様にご迷惑おかけして、

散々お世話になったので、

帰りは私が運転しますということで、

ビールは皆様に

私はノンアルビールで乾杯。

十分に飲んだ気分になれたので大満足。

しばし、飲んで食べて、

帰って来たのでした。

 

丹沢あたりは、

そんなに遠くないんだなぁ。

神奈川は、隣の県だし、

私たちは東京の中でも、

西の端あたりに住んでいるのだし。

秦野中井くらいまでなら、

運転も本当に苦にならない距離。

 

今回の反省点は、

とにかくまだまだ

トレーニングが必要だったことと、

きちんと食事を取らずに登ったこと。

疲労感が激しかったのも、

足がつりそうになったのも、

栄養不足が大いに

影響したのではないかと考えています。

朝が早かったり、

登山パンツがきつかったりして、

なんだか控えめになっちゃってたのは、

本当に無知で馬鹿としか

言いようがありません。

日帰り登山とはいえ、

舐めると危険が増すのが山だと

痛感しました。

 

あんなにつらかったのに、

戻ってくるとまた

行きたいと思うのはいつものこと。

今回はかなり自分のレベルを無視した

登山になってしまい、

同行者にもご迷惑をかけたので、

しばらくは、自主トレで、

少しずつ歩ける距離を伸ばし、

登れる体力もつけていきたいと

つくづく思ってます。

また登るんだー。

 

本日もお越しいただき、

ありがとうございます。

本日はロボットのような動き方の

あたくしであります。

 

 

[Disigner_ Kahoru Yamada]
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