手放すこと

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throw away no. 67

 

イラストレーターの大橋歩さんが

一時期作られていた可愛い雑誌。

Arne をずっとキープしてました。

読み直すでもなく、持っているだけ。

ようやく手放すことに決めました。

そして、ほっとしてるのです。

 

所有欲 というのは一体

なんなんだろうか。

 

これこれ、この可愛い雑誌

読んでたよ、知ってるよ、

持ってるよって

何かを誰かに証明したいのか。

 

これを読んでいた頃の

憧れや手に入らない生活への

焦燥感みたいなものは

大事にしたい思い出

というわけでもありません。

 

素敵な暮らしに憧れることは

前に進むためのパワーにもなるけれど

自分を苦しめる原因にもなることに

いつしか気がつきました。

インスタを見続けてると

なんだかつらくなったりするのは

そういうことだよね。

 

目の前にある暮らしと世界を

豊かにしていくこと

情熱も時間もパワーも

注ぐべきは、まさにそこだった。

 

そこからしか何も始まりはしないと

もう少し早くに気づけばよかったけど

まぁ 気づいたから

よかったということにしよう。

 

自分は何者になりたくて

何をしたいのか

何を手に入れたいと思っていて

何を望んでいるのか

 

身の回りにある「もの」たちは

そういう漠とした自分の思いを

少しずつ乗せているのだなと

思えるようになってきました。

 

爆弾が落ちてきて

逃げなくてはならない時には

その時に着ている服で

猫2匹だけを必死で抱えて

逃げるのでしょう。

一番大事なのは猫と自分の命

そう思っているということだ。

 

手に入れた経緯に思い入れがあるもの

毎日の生活の中で使ううちに

愛着を持っているもの

限りなくたくさんある

家中の「もの」。

 

絞り込んでいく作業を始めてから

あらたに様々なことを

考えるようになっています。

 

持ち続けることの方が

エネルギーは必要としない。

そこにあることさえ忘れてても

放置しておけば良いのだから。

 

たかだかコップひとつを捨てるのに

あれこれ考え、逡巡し、

残す理由をぐだぐだこね回し

いつくるかわからない

たくさんの架空のお客さんのために

戸棚をいっぱいにしているのが

自分の考える「素敵な生活」に

近づくことなのかどうか。

 

そういうことも

考えるようになりました。

もっともっとするんとした

静清とした暮らしに

今は憧れています。

 

小さな自分の見栄や虚飾で

手放せないものの数々と向き合い

引き剥がして捨てることで

ちょっとずつ軽やかに

変化していくような予感がしていて

果てしなく道は遠そうだけど

少なくとも、前には進んでる と

思うことができています。

 

必要としていたのは

そういう変化だった。

 

ここから先の生き方を考えるためには

小さい自分の我欲みたいなものを

笑えることも

その自分の小ささを受け止めることも

愛しむことも必要なんだろうな。

 

なんてことを

67個目のものを見ながら

考えています。

1日1個処分プロジェクト。

なかなか内面にインパクトのある作業です。

 

本日も、お越しいただき

ありがとうございます。

 

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