伝えること。伝わること。

 

今日は自宅で打ち合わせです。

イメージしたデザインを元に

パタンナーさんがトワルというものを

組んで持ってきてくださいました。

 

トワルというのは、

本物の素材を使ってサンプルを作る前に

引いていただいたパターンを使い

シーチングなどで一度簡単に縫ってみたもの。

シルエットやイメージや量感など

どんなものかと確認して

着てみたりもしてみて

細かなところの修正を入れてから

サンプル制作に入ります。

 

弊社では生産数量が少ないので

サンプルのコストは

原価率に、商品価格に大きく響きます。

トワルを組んでいただくのも

もちろんコストはかかるのですが、

色違いで数枚分失敗して

全部やり直す、などというリスクを考えると

ものによっては

トワルをお願いすることにしています。

 

すでに評価の高い商品や、

それをベースにアレンジしたものなどは

大きな失敗をすることは

まずないのですけれど

初めてのデザインの場合には

お願いすることが多いです。

 

今日持ってきていただいたのは2型。

どちらもかなり

イメージに近いものに仕上がっており

ほんと、伝わってる感が半端ないし

パタンナーさんの腕もすごい。

平面を立体にしていく作業の中で

細かなニュアンスもちゃんと受け取って

そして形にしていってくださることに

毎回舌を巻きます。

 

こうしたい、ああしたいという要望を

どうやって伝えかというのも

もちろん大事なのよね。

言葉と画像とイラストなどを

出来る限り駆使してお願いするのですが

要するに、こんな感じ、としか言えません。

それが伝わるかどうかは

相性としか言いようがないのだと

思うようになりました。

 

何を見て、何をもって

きれい、可愛い、と思うのかということ。

こればっかりは、好みやセンスの問題なので

どうしようもない部分なのですよね。

 

何度説明しても、

思うような形にならないなら

それは伝わらない、ということ。

いい、と思う枠組みが全く違うと

自分の欲しいものには仕上がりません。

 

自分でパターンを引けるなら

問題なく解決できるのだろうと思いますが

これは一種の特殊技能に加えて

長い時間と回数を重ねた経験値で

かなり「腕」が変わってくる分野。

 

パルレシフォンには

凄腕で素敵なパタンナーさんが

いてくださっているので

こういうのも、ご縁ですが

本当にありがたいことだなぁと

改めて、考えました。

 

ちょっと前にザクッと描いてた

ワンピースのデザイン。

上半身はこんな感じに

形になっていきそうです。

 

 

びっくりするくらいのボリューム袖。

可愛く立体感が出るかなと思います。

大人でも着やすい素材と色で

作ろうと思ってますので

ぜひトライしてみてくださいね。

 

こういうあれこれを

またお届けして参ります。

どうぞお楽しみに!

 

本日も、お越しいただき

ありがとうございます。

 

[Disigner_ Kahoru Yamada]
Instagram_daily style
[PCI official]
Instagram
Facebook
«  |  »
pagetop
©2024 PCI