欲しいもの

今の部屋を手に入れたのは、4年前。

容易に想像出来るかと思いますが(笑)

無理をしましたので、余裕はなく、

その状態はすでに普通に常体となっておりますが

そんな中、ちょっとずつ心境に変化が出てきました。

 

すぐに買えなくても、

すぐにリフォーム出来なくても、

こんな風にしたいとか、

暮らしたいとか、

イメージしたり、調べてみるのはいいんじゃない?って。

 

思えば怖いもの知らずの若い頃は、

したいこと、欲しいものが山のようにありました。

バブルの時代、頑張れば何でも手に入るような気がして

未来も可能性も何の根拠もなく信じていられた頃。

どん欲に情報を求めて、理想の暮らしを自分の中にいっぱい溜め込んでいました。

それは今から思えば、

何かをがんばるエネルギーでもあったんですよね。

 

モノで幸せにはなれないし

必要以上に「たくさん持つ」ことは暮らしを面倒にすることも学習しました。

でも、大好きないいモノと暮らすことは、心を豊かにしてくれるのも確か。

手が届くかどうかはまぁ、別のはなし、ということで、

いろいろなモノを見る、知る、研究する、

自分の好きな感じを確認したり、イメージすることで、

今の暮らしを変えていくヒントもいろいろとあるはずよね、と。

 

なんてことを思うきっかけになったのは、

北欧アンティーク家具の店で素敵な家具を見たから。

 

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1958年にPoul Cadoviusによりデザイン設計されたウォールユニット。

私が生まれる前に、すでにこんなにモダンで洗練されたものがあったんだなぁって。

アンティークの魅力をリアルに体感しました。

フランスやイギリスのアンティーク家具も、素敵ね、と思ってみていたのですけれど、

このシンプルな北欧家具は、初めて本気で欲しいかも、と思ったものでした。

木の質感や色、単純でありながら、使い勝手の良さそうなデザイン。

何だかぞわぞわしたのです。

昔も、今も、人は素敵に心楽しく暮らすことに一生懸命だったんだなぁって。

それが、文化というものなのかもなぁって。

 

で、単純ですが、

わたし、死ぬまで、どん欲でいようと思いました。

日々の暮らし、毎日の生活、

機嫌よく、楽しみながら暮らさなくちゃもったいない。

食べること、着ること、暮らすこと。

本を読み、音楽を聴き、映画や舞台を見ること。

友達と話し、笑うこと。

大好きな仕事を頑張ることも

家の中を整えることも。

 

楽しみながら日々を過ごしましょう。

それをエネルギーにして、

作って、守って、継承していく暮らしが、すなわち文化なのだ!とか

ちょっと酔っぱらっておる日曜の夜です。

 

 

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