上達すること

 

上手になりたいと思って

例えばスケジュールを立てて

計画的に練習したわけじゃない。

ひたすら回数をこなしてきた。

でも、考えながらやってきた。

卵焼きひとつ、きんぴらひとつ、

今回はこうしてみよう、

ああしてみよう、と

手順や素材に工夫をしたり

そういうことをやってきたら

お料理、それなりに作れるように

なって来たように感じています。

 

例えばどこかに行って

何か作ってと言われたら

作れそうな気がするとか

ありもので、何か が

出来そうな気がする。

気がするだけかもだけど。

 

料理本を読むのは

趣味みたいなもので

信頼している

尊敬している

料理家の本を何度も何度も

熟読してます。

 

大事にしていらっしゃることなども

同じようには出来なくても

知らず知らずのうちに

ある程度は影響を受けて

きちんと出汁を取るとか

スープを取るとか

ドレッシングやポン酢は

市販のものを使わないとか

そういうことも

うちでは普通のことになりました。

 

自分の腕など大したものではないから

自己流、でやろうとしないで

まずは料理本に書いてあることを

忠実に再現してみようとします。

上手くいかなかったら

原因を考えて、

またトライしてみます。

 

ここまでの経験でいくと

本当に書いてある通りに

きちんと出来れば

かなりレベルの高い仕上がりに

なるなぁと感じてます。

自己流を入れないのは

結構大事なポイントです。

 

プロの料理家の皆さまが

考えて考えて試作も重ねて

レシピ出しをなさっているのだから

それに勝てると思うのは

浅はかだということ。

足りない素材を別のものに変えたら

別物になってしまうということ。

 

普段の食事には

そんなことしないけど

気合を入れて作りたい時には

材料も可能な限り書いてある通りに

揃えるようにします。

 

シュレッドされてるチーズより

塊のパルミジャーノをおろした方が

絶対に美味しい。

自分一人だとシュレッドチーズでも

お客様の時には

本物チーズを買ってきます。

 

そして、人に食べてもらう機会を

せっせと作って来たように思います。

家族だけじゃなくて

友人や知人が食べたいと言ってくれたら

不安がいっぱいでも

とりあえず断ることなく、

最善を尽くす食事会をやって来ました。

 

持ち寄りならば

集まるメンバーや場所を考え

喜んでもらえるものを

一生懸命作るようにしました。

お惣菜を買って持っていったって

全然大丈夫な時でも

可能な限り、作りました。

誰かに食べてもらえる機会は

貴重なものだったから

嬉しかったのです。

 

自分に少しずつ負荷をかける。

そういうことを

時間をかけて

やって来たなぁと思います。

 

とにかく回数をこなすこと

基本を大事にすること

調味料と素材が美味しければ

かなりの部分を助けてもらえること

そして、少し背伸びしたり

作ったことのないものにも

どんどんトライしたり

そういうことを重ねていると

自信 というほどのものではなくても

例えば焼きそばを作ってと言われたら

はいはい、と返事をして

それなりに美味しく作れる

そのくらいの自信はついて来ました。

 

この歳にしてようやく。

 

生きること にしても

ずいぶん、上達したなぁと思います。

初々しい感情の起伏や

感じ方はもう、

望んでも経験できないけども

どんなことも、とりあえず

やんわりと受け入れられる

弾力は身についたかな。

 

いいことも悪いことも

嬉しいことも悲しいことも

本当にびっくりするくらい

いろんなことがやってくるのが

生きるってことだ。

心臓に毛が生えるのはどういうことか

悲しいかな ちょっと

わかるように思えて

そういうのも、上達は

してるのかもねって思います。

 

本日もお越しいただき、

ありがとうございます。

やっぱり何もかも

年の功というやつよねー。

[Disigner_ Kahoru Yamada]
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